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8月 定例研修会「不穏時対応」

こんにちは🌈

障がい者グループホーム「グッドフェローズ」です🍀

グッドフェローズでは、毎月スタッフ全員が学びを深めるために 定例研修会 を行っています。

 

8月20日に実施した研修テーマは 「不穏時の対応」。

 

今回は特に「統合失調症の利用者様への理解と支援」に焦点をあて、各番館での事例を共有しながら、より良い支援のあり方を話し合いました。

研修の内容を、この場をお借りしてご紹介します✨

 


✨研修のテーマ:「不穏時対応」とは?

「不穏」とは、気持ちが不安定になりやすい状態や、落ち着かない状態を指します。

統合失調症の方に多く見られる 幻覚・妄想・思考のまとまりにくさ なども、不穏な状態の背景にあります。

 

また、

  • 人との関わりが苦手

  • 自己肯定感が低い
    といった特性も重なり、ちょっとしたきっかけで生活に支障が出やすくなります。

今回の研修では、「どう寄り添えば安心できるか」 を職員全員で学び合いました😊

 

🏠 各番館での事例と対応

【壱番館】自主性を大切にする声かけ

利用者Aさんは、以前は就労移行支援に意味を見出せず遅刻・欠席が多かったのですが、今では「一般就労を目指す」という目的を持ち、リーダー役を担うほど成長されています✨

ただ、声かけが多いと「やる気をなくす」と感じることも。
👉 対応策としては、

  • 起床・食事・外出前の最低限の声かけにとどめる

  • 応じなかった場合は記録し、後日話し合いへ

  • 小さな変化も褒めて自己肯定感を育てる
    といった工夫がされています。

自然な雑談も大切にしながら、本人の自主性を尊重する姿勢 を全員で確認しました😊

 

【弐番館】みんなで守る生活のルール

利用者Bさんは食事の提供時間にこだわりがありますが、グループホームでは共同生活が基本。

👉 そこで、

  • 朝食7時・夕食18時を全員で統一

  • 個人の要望には「集団生活の公平性」を説明

  • 断る際も相手を尊重しつつ毅然とした態度で
    といった対応が大切になります🍚

「ルールを守ることが、安心できる生活につながる」ことを職員全員で再確認しました。

 

【参番館】相手の気持ちを具体的に伝える

Cさんはよく手伝いをしてくれる一方で問題行動もあり、Dさんは発達障害の影響で相手の気持ちを察するのが苦手。

 

👉 対応策は、

  • 「相手の気持ち」と「望ましい行動」をセットで伝える

  • 何度も繰り返し教えて理解を深めてもらう

  • 謝罪や反省が見られたらしっかり評価

  • 小さな成功を褒めて自己肯定感を高める
    ことです💡

「できない」を責めるのではなく、「できた」を積み重ねる ことを全員で大切にしました🌱

 

【四番館】トラブルの原因を冷静に見極める

EさんとDさんの間ではトラブルが絶えません。

Dさんの挑発的な言葉にEさんが手を出してしまうケースです。

 

👉 ここで大切なのは、

  • 防犯カメラの映像で事実確認

  • 双方の言い分を丁寧に聞く

  • Dさんには挑発しない言い方を指導

  • Eさんには「感情的になったら離れる」対応を促す
    ということでした。

「環境による言葉遣いの癖」も理解しつつ、改善を一緒に考えていく姿勢が必要です🤝

 

【伍番館】感情を抱え込みやすい方への寄り添い

利用者Fさんは声かけがないと行動に移せないことがあり、薬を切らすと被害妄想が強くなる傾向があります。

またGさんは不満をため込みやすく、金銭管理も苦手でトラブルにつながることがあります。

 

👉 対応としては、

  • Gさんの金銭管理を定期的に確認・支援

  • Fさんの妄想は否定せず「大変だったね」と寄り添う

  • トラブル時には警察相談も視野に入れる

  • 物理的な距離をとり衝突を防ぐ
    ことを徹底しました。

「否定しないこと」「記録に残すこと」 の重要性を改めて学びました📖

 


🌸 共通して大切にしたいこと

研修を通じて浮かび上がったキーワードは、次のとおりです👇

  • 利用者様はすぐに変化できるわけではない。長期的視点で支援すること

  • 支援記録を詳細に残し、職員間で情報を共有すること。

  • 本人の自主性を尊重し、納得感を持って行動していただくこと。

  • 小さな良い変化を褒めることで自己肯定感を高めること。

  • 言葉のかけ方・伝え方に注意し、相手を尊重すること。

  • 体調や不穏の兆候に早めに気づき、適切に対応すること。

 

🌈 まとめ

今回の研修では、各番館での具体的な事例を共有しながら、**「不穏時の対応」**について深く学ぶことができました。

 

支援の現場では「正解」が一つではありません。

だからこそ、こうした場で知恵や経験を出し合い、共に考える時間がとても大切です💡

 

グッドフェローズでは、今後も定期的に研修を行い、利用者様が 安心して暮らせる場所 であるために職員一同で学び続けていきます。

 

✏️ 最後までお読みいただきありがとうございました!

ご家族の皆様、病院関係者の皆様にも、私たちの取り組みを少しでも知っていただけたら幸いです🍀